二十四節季は清明から穀雨に。季節は春の土用。

夏にむけて土用期間が始まります。

今日から土用

2021年4月17(乙未・きのと ひつじの日)今日から 夏に向けての土用期間が始まります。
二十四節季でいえば、「清明(せいめい)」から「穀雨(こくう)」になり、春の季節もそろそろ終わりに近づいているようです。

土用といえば、年4回訪れる四季の変わり目の時期。以前ちょっと詳しく書いたエントリーはこちら。季節はこうやって巡る。

最近は暦に興味を持っている方も増えて、がっつりブログに書いておられる方も多いので、検索されるとごっそり情報が出てくるので、詳細はちょっと省略。

今年は4月19日までこの「清明」という季節なのですが、一体どういう意味があるのでしょうか?

二十四節季「清明(せいめい)」

福井県おおい町にある「暦会館」の藤田義仁様編著の「土御門暦歳時記」によると、春分から数えて15日目を清明という季節で、「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を省略したものだそうです。
草木の木々や葉が芽吹き、何の種類の植物なのかはっきりわかり始め、風はまだまだ冷たい北風が吹いていますが、

東南の「巽(たつみ)」の方角から吹く風は暖かく「清明風」というのだそうです。

寒い冬から温かな春の風の季節の15日間がそろそろ終わりを迎えようとしています。

二十四節季「穀雨(こくう)」

穀雨

清明の頃より

穀雨の時節まで雨多し、

春雨降りて百穀を生花す。

依って穀雨という。

春の季節の最後の期間です。雨の日が多く穀物を育てる雨という意味から穀雨というようになりました。
時期としては丁度、土用の期間と重なってきます。

土用の季節は丁度季節の変換地点といえるでしょう。

雨の恵みを受けて暑い夏への準備期間と言えます。

春の土用(どよう)の期間

二十四節季の清明の最後から雨穀の期間、今年は春の土用の期間を迎えます。

一般的には土用の期間は、土いじりがダメとか色々良くないイメージがあるようです。
では、土用はなぜ必要なのでしょうか。

 ちょっと神話的なお話で言うと、土公神(どくしん・どこうしん)という土の神様が、この期間は降りて来ていて、私たちの身近な場所に遊行していると言われています。またWikipediaの資料によると

WikipediaWより抜粋

 陰陽道におけるの一人。をつかさどるとされ、仏教における「堅牢地神」(けんろうちしん=地天)と同体とされる。地域によっては土公様(どこうさま)とも呼ばれ、仏教における普賢菩薩本地とするとされる。

土をつかさどるこの神は、季節によって遊行するとされ、かまど(古い時代かまどは土間に置かれ、土や石でできていた)、井戸にいるとされた。遊行している季節ごとにかまどや門、井戸、庭に関して土を動かす工事を行うと土公神の怒りをかい、祟りがあるという。

また、土公神はかまどの神(かまど神)ともされ、かまどにまつり朝晩に灯明を捧げることとされる。この神は、不浄を嫌い、刃物をかまどに向けてはならないとされる。

Wikipediaより引用

季節によって、場所が変わるというのもおもしろいですね。

そもそも、この季節ですが気温差が随分激しい日も多く、寒い夜の時間が続いたと思ったら急に日中は真夏日のような気温になったりと、寒暖差の激しい日も多く、体の体調を崩してしまう人も多いようです。

そして、気温の差が激しいということは、食べ物なども腐りやすいということもあるからかもしれません。土公神の伝承で、春の土用は朝晩かまどに火を入れると書いてあるのですが、火によって殺菌や煙による燻の殺菌などの意味があったのかもしれません。
土いじりにしても、体が弱っているときは感染症にかかりやすく、泥や土によって破傷風にもなりやすいからかもしれません。

季節の状態が安定しない期間がいわゆる土用の期間。病気になりやす事を戒める期間ではないかと思います。

東洋の占いでも、「土」は良く肥えた土壌を表すこともあり、象意的には、じわじわ腐っていくなどのイメージがあります。
他に崩れかけたものや、黄泉の国のイメージがあったりします。
まさに、何かが変わっていく途中過程の象意があるようです。

なにかと中途半端なイメージの土用ですが、逆に土は他の四つの属性にバトンを渡す重要な橋渡しをする役目もあります。

 木(春の季節)・火(夏の季節)・金(秋の季節)・水(冬の季節)

土用の配置は以前のブログ記事が分かりやすいと思います。

四つの季節の間、間で土用は調整役の期間として存在しています。
土用がなかったら例えばこんな感じなのかもしれません( ´艸`)。

お天気予報では 「今日で春の日和が終わり、明日から気温31度の真夏日となるでしょう」なんてね。

春の土用の食べ物

夏の土用の食べ物が「うなぎ」なら、春の土用の食べ物は何なのでしょうか❓

夏の土用は丑(うし)の日ですので、「う」から始まる食べ物、黒いたべものが良いとされてました。鰻も「う」から始まります。
春の土用は戌(いぬ)の日に「い」のつくものや白いものを食べるとOK。

2021年戌(いぬ)の日はいつ?

 2021年の土用戌の日は

4月20日(火曜日)

5月 3日(月曜日)


食べ物は白くて「い」から始まる食べ物は 「いわし」「イカ」「芋(やまいもなど)」「大根」「しらす」などです。

私は最近は料理が面倒なので、近くのスーパーでしらすを買って、しらす丼にしていることが多くなりました。気の持ちようかもしれませんが何となく元気ですね。
皆さんも体調には十分お気をつけくださいね!

  • この記事を書いた人

曆たかし

命 (メイ)学の観点から貴方の個性に迫ります。 自分と相手を知ってもっと、自分らしく生きる道を一緒に見つけて見ませんか? 杉並区の開運暦占師、個性心理學講師/カウンセラー 「曆たかし」。

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